こまさ日記 | TOP > ARCHIVE > 2010年07月20日
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2010.07.20 (火)

奈々子に… 吉野弘

昨日、探し物してたら見つけた一枚の便箋。私の中学生の時、教科書に載ってた吉野弘の奈々子にという詩。当時の国語の先生に「君達が親になった時、この詩の意味がわかるだろう」と言われた。
あれから四十年余り。子育てと店と、忙しく、その事を思い出す余裕もなく…その詩を読んで、今、解る、親の気持ち。

赤い林檎の頬をして
眠っている 奈々子。
お前のお母さんの頬の赤さは、そっくり
奈々子の頬にいってしまった。
一頃のお母さんのつややかな頬は少し青ざめた。
お父さんにもちょっとすっぱい思いがふえた。
唐突だが 奈々子
お父さんはお前に多くを期待しないだろう。
ひとが、他からの期待に応えようとして
どんなに自分をだめにしてしまうか
お父さんははっきり知ってしまったから。
お父さんがお前にあげたいものは、
健康と自分を愛する心だ。
ひとが、ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるとき、ひとは他人を愛することをやめ、世界を見失ってしまう。
自分があるとき他人があり世界がある。
お父さんにもお母さんにもすっぱい苦労がふえた。
苦労は今はお前にあげられない。
お前にあげたいものは香りのよい健康とかちとるに難しく育むに難しい自分を愛する心だ。

心の引き出しに忘れてたとても素敵な詩でした。
そうそう、三島に大岡信のことばの館があるんだって。三島出身らしいのね。折りを見て行こうかな?
今日の私、文学少女、いや文学おばちゃんみたい(笑)
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